社員インタビュー
亀井 しのぶ
亀井 しのぶ
理事(看護師)
2012年入社
20歳で看護師となった後、一般科で経験を積む。精神医療や福祉の道に関心を持ち、40代で社会福祉士の資格を取得。しんの立ち上げから携わる。
◆社員インタビュー
Q.働き始めたきっかけを教えてください。
A.代表の本間と副代表の中山とは、前の職場が同じだったんです。そこでの二人の仕事ぶりに、当時から惹かれるところがありましたね。相談への接し方がとても親身で、話を聞いてもらっている患者さんもどこか嬉しそうな顔をされていたのを覚えています。二人が独立する際に声をかけてもらい、何か役立てるなら是非、とついていったのが最初のきっかけです。社会的入院を減らすために地域に受け皿を作りたい、という二人の意思にも強く共感しました。
まず最初に、当事者の方にとっての居場所を作ろうということでとびらを設立しました。しんが設立するまで、とびらのような「丁度良い居場所」というのは地域にありませんでした。3人とも医療から福祉に入った身でしたので、何もかも手探りでしたね。
Q.しんの立ち上げから関わって印象に残っていることはありますか?
A.しんの取り組みが取り上げられて、メンバーさんの数が次第に増えていったことでしょうか。とびらをスタートして、メンバーさんの数もまだ僅かだった頃でした。円頓寺商店街のワンデーシェフというプロジェクトに参加したのです。キッチンを1日お借りして、シェフになりきってお客様に料理を提供するというもの。
ある日、その活動に関する記事が新聞に掲載されました。すると、それを見つけた方がとびらを利用したいといらっしゃったのです。中には「本間さん達がにいるならここで支援を受けたい」と以前関わりのあった患者さんもいらっしゃいました。そうこうして、メンバーさんの数は定員に。人数が増えたぶんニーズの幅も広くなり、「居場所の次のステップを作ろう」とスタートしたのがみちです。
Q.しんの強みとはどんなところでしょうか。
A.自分たちの理念に沿って、必要だと思ったことを実現するために努力する所だと思います。
そのひとつがインフォーマル活動です。地域の人に精神疾患の当事者として体験談を語ったり、精神医療の先進国イタリアと交流会を行ったり。インフォーマル活動は施設よりも社会に近い場所で活動します。たくさんの繋がりが生まれ、それがメンバーさんへの刺激になっているのでしょう。みなさんとてもいきいきと活動しています。
病院から施設へ、施設からインフォーマル活動、そして地域へ。メンバーさん一人ひとり自分の望む生活や人生をもう一度考え、歩みだすきっかけになる場所だと思います。