社員インタビュー
夏目 孝弘
夏目 孝弘
サービス管理責任者(精神保健福祉士)
2014年入社
大学卒業後、生活困窮者の支援活動に参加。その後、その後通信制大学に進学し、精神保健福祉士の資格を取得、しんに入社する。みち開所時からスタッフとして携わり、現在は施設長として運営全般を取り仕切る。
◆社員インタビュー
Q.みちでの支援の取り組みについて教えて下さい。
A.みちでは訓練期間が2年間と決まっています。期間内で本人のやりたいことを応援するために、日々のプログラムや個別支援をいかに充実させていくかが大事です。施設内だけで完結させず、社会とのつながりをいかに提案するか、より実社会に近い場をどれだけ提供できるかがみちのミッションです。
今、メンバーさん一人ひとりが入所時と比べてどれぐらい地域とつながることができたか、定量的に図ろうとしています。モデルができれば、メンバーさんもゴールを描きやすくなるのではないかと思います。
僕たちはメンバーさんが「良い方向へ向かうように」伴走しています。その中で忘れてはいけないのは、「どういう状態がその人にとって良いのか」を常に追求するということです。症状だけが治まれば解決かと言うと、それは違います。人からの押し付けではなく本当の自己決定ができるように。地域に出て新しい壁が立ちはだかったとしても、ある程度セルフコントロールができるように。
みちでの経験を通じて様々な考え方を身に着け、症状とうまく向き合えるようになっていただくことを目指します。
Q.施設長として心がけていることを教えて下さい。
A.施設方針を言語化し、伝えていくことが施設長の役割だと考えています。また、メンバーさんを直接担当しているのはスタッフからの意見を吸い上げるために、話し合いの場をたくさん設けるようにしています。また、施設長ではありますが僕がみちで一番の支援のプロというわけではありません。スタッフから学ぶこともたくさんあります。僕が示した方針も、その都度みんなで話し合ってブラッシュアップしていけたら良いなと考えています。
しんでは様々な資格を持っているスタッフが同じ生活支援員として働いています。看護師目線、心理士目線…それぞれの支援スタイルがあり、互いの専門知識を共有しながら支援に取り組んでいます。一番大切なのは、スタッフ一人ひとりが支援に対してどんな信念を持っているか。それぞれが異なる専門性を発揮していても「全力で向き合う」というスタンスは全員に変わらず必要だと思います。
僕もまだまだ道半ばです。がむしゃらに頑張ることはもちろん、メンバーさんに寄り添いたいという気持ちが強くあるからこそ、冷静な判断ができる「よき伴走者」を目指しています。支援に正解はありません。日々学びを欠かさず、みちを引っ張っていきたいと思います。